出口選手/安田選手の強力ペアで挑む “Road to 8hours” 鈴鹿300km耐久ロードレース! 三重県 鈴鹿サーキット(1周:5,821m) 6/11 (金) 特別スポーツ走行 6/12 (土) 公式予選 6/13 (日) 決勝 土日来場者数 21,000人
PLOT PANTHERA 出口選手のペアライダーは全日本選手権や鈴鹿8耐などで数々の好成績を収めた安田毅史選手。 急遽決まったこの強力ペアが今レースをどう戦うか注目される。
6/11(金) 特別スポーツ走行 天候:晴れ コースコンディション:ドライ 1時間ずつ3回の走行時間が設けらる。事前のテストも無かった為、レースに向けて貴重な走行時間となる。 午前9時スタートの1回目、安田選手はこの走行がまさに初ライドとなる。 入念に体とマシンを慣れさせ、後半には少し長めに周回を重ねた。Tカーに乗る出口選手は耐久レースに向けたセットアップを進める。まもなく走行終了のところで安田選手にアクシデントが起こる。ホームストレートで前走者がガス欠により失速、何とか避けようとした安田選手だったが接触、転倒してしまう。この事故で赤旗が提示され、走行は中断となった。かなりの衝撃を受けた安田選手だったが、肩を負傷した程度で大事には至らなかったものの念の為、病院で検査を受ける事となった。残る走行時間は出口選手のみが走行を続け、セットアップのレベルを高めた。 検査の結果、安田選手の肩の状態は不安された程酷くは無かったが、大事を取り今回のレースへの欠場が決まった。
6/12(土) 公式予選 天候:晴れ コースコンディション:ドライ 安田選手の分も頑張ろうと出口選手は気持ちを込めて予選に臨む。 朝から日差しもきつく、気温27℃、路面温度55℃と、8耐さながらのコンディションで始まった公式予選の1回目の時間は40分、出走台数は53台。 開始早々に、2'10.633のタイムを出すと、次の周にセクター1、セクター2でベストタイムを出し、2'10.174とタイムを縮めた。このタイムが1回目のベストとなり順位は5位につける。 公式予選2回目は1回目よりもやや路面温度が低くなったが、それでも51℃とかなり高い。時間は同じく40分間、出走台数は52台。 「よし、行こう!!」と、ピットクルーに声を掛け、走行に臨む出口選手。 開始2周目に、1回目のタイムを上回る2`09.588の好タイムをたたき出して5番手を獲得した。 総合予選結果としては、2回目のタイムで5番手。明日の決勝は、5番グリッドからのスタートとなった。
6/13(日) 決勝レース 周回数:52周 天候:雨/曇り コースコンディション:ウエット/ドライ 300kmの長丁場となる決勝レースも出口選手が1人で走る。 昨日とは打って変わり、朝から今にも雨の降り出しそうな曇り空。 午後1時前、スタート直前のウォームアップ2周の最中になって雨が強く降り始めた。一旦スタートは延期され、再度やり直しの間に出口選手もレインタイヤに交換して再びグリッドに向かう。ルマン式スタートにより、カウントゼロの合図でマシンに駆け寄りエンジンを始動させた出口選手は好スタートを決め、2番手に順位を上げて1コーナーに入る。続く2コーナーで先頭の#634高橋選手も抜いてS字コーナーにはトップで進入、場内アナウンスは「出口がトップ」を連呼する。そのままオープニングラップを先頭で走り切りホームストレートへと戻った出口選手に歓声が上がった。だがこの後、雨は止み路面は乾き始め、最初にスパートをかけた出口選手は我慢の走行を強いられ順位を下げてゆく。路面状況を分析してタイヤ交換を判断した出口選手は、10周目に急遽ピットイン。ドライタイヤに交換してコースに戻ると、すぐさまペースアップして12周目の11位から、13周目10位、15周目9位、18周目8位と順位を上げ、7位にも10秒以上も速いラップタイムで追い上げる。19周目、#99野田選手も抜いて7位に順位を上げた出口選手だったが、再び雨が落ち始めた西コースのスプーンカーブで痛恨の転倒をしてしまう。PLOT PANTHERAの300kmは残念ながらリタイヤに終わった。
転倒した出口選手は幸い大事には至らず、安田選手と共に次の鈴鹿8耐での活躍を誓う。 “コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレースは 7/22(木)~25(日)開催
出口 修 選手 現地まで応援に駆けつけてくださった皆様。有難うございました。 ウィークを通して少しずつマシンのセットアップが進み、決勝レースを楽しみにしていました。レース当日は天候不順から、それまでとは違うセッティングで走らざるを得なくなりましたが、前向きな気持ちでグリッドに着きました。スタートが上手く決まりS字コーナーまでにトップに立ち、そのまま1位でホームストレートに帰ることが出来ました。ハーフドライコンディションにレインタイヤで臨んだのですが、1周目からタイヤをプッシュしすぎたようで、タイヤのブロックを飛ばしてしまい、その後は転倒せずに走るのが精一杯の状況となってしまいました。レース中盤にはコースコンディションが回復しつつあったので、急遽ピットインしてドライタイヤへ履き替え再びコースインしました。タイムを上げ、順調にポジションを回復し始めた時、スプーンカーブ立ち上がりでハイサイド転倒、そのままリタイヤとなってしまいました。 腰を強打してメディカルセンターで診察を受けたのですが、腰椎、臓器損傷の疑いもあったため、そのまま市内の病院で精密検査を受けることになりました。検査の結果、足先に骨折は有ったものの大事には至りませんでした。多くの方にご心配をおかけし、大変ご迷惑をおかけいたしました。 8耐に向けては、今後、スケジュール通りテストをこなして行く予定です。安田選手共々、全力で取り組んで参ります。応援宜しくお願いいたします。
安田 毅史 選手 今回のレースは僕が初めてのチーム、初めてのバイクでのレースでした。 チームの雰囲気も良く、バイクに乗るのが楽しみでした。乗ってみると想像以上のポテンシャルの高さに驚き、自分のモチベーションも上がりました。しかし走行終了間近に目の前の車がガス欠から急に失速し、追突してしまいました。大事故にも関わらず、奇跡的に腱鎖関節の脱臼で済んだのは良かったのですが、レースに出ることは出来ませんでした。結果、早々にメインバイクを失いチーム全体の流れを悪くしてしまい、スポンサー様をはじめ出口選手やチームスタッフにご迷惑をおかけして申し訳ありません。 この悔しさを忘れず、8耐にぶつけたいと思います。 応援宜しくお願いいたします。