それは、あなただけの物語がはじまる合言葉。
好きな時に、好きな場所で、
ひとりでしか味わえない贅沢な時間を
Benelliと一緒に。
Benelliは、いつも新しい景色を見せてくれる。
新しいヒトに出会い、新しいモノに触れ、
新しいコトを体験する。
時には、新しい自分を発見できたり。
ひとりだから気兼ねなく、こころゆくまで楽しめる。
さぁ、Benelliに乗って、あなただけの物語をはじめよう。
ふと思い立った時に寄り添ってくれる相棒。
ふと最近、森の空気を吸っていないことに気づいた。つい先日までは頻繁に知人とキャンプをしていたのだが、日々の仕事の忙しさや時勢もあって大人数での外出を控えるようになっていた。「ひとりで久しぶりに行ってみるか」と思い立ったのは、新たなバイクを購入したからかもしれない。クラシックなスタイルで黒く輝くインペリアーレは冒険心をくすぐり、どこかに一緒に連れ出したくなる存在だ。思い立ってからの行動は早かった。すぐに行き先を決めて道具の手入れを始めた。
スムーズなライディングを実現する安定した車体。
当日はあいにくの曇天。ただ、バイクに乗ってひとりでキャンプをする分には特に気にはならない天候だ。インペリアーレの車体にくくりつけてあるふたつのサイドバッグにシェラフなど多くのキャンプ道具を詰め込み、テントはシートに直接くくりつけた。大荷物のはずだが十分に収まり、バランスも悪くない。実際に走り始めてみても、バイクのパワーは十分で重さを感じさせなかった。
SpotLAKE YAMANAKA
そっと出迎えてくれる静かな湖面。
目的地は山中湖。東京から程よい距離ながら雄大な自然や道志みちと呼ばれるツーリングに適した道路があることから選んだ。キャンプ場へと向かう前に山中湖越しに富士山を望むことができるパノラマ台へと向かう。
少し靄がかった峠道の運転はそれなりに気も遣うが、これはこれで楽しい。自然には抗えないのだから、その環境に適応させて自分の走りを変えれば良いだけだ。静かな峠道ではインペリアーレの低いエンジン音がこだまして、よりバイクと一体感を感じることができる。都会では喧騒に紛れてなかなか聞くことのできなかったサウンドだ。それを聞くにつれ、久しぶりに遠くまでやってきたもんだと感慨にふける自分がいた。
パノラマ台へと辿り着くと山中湖がひっそりと足元に広がっていた。ただただ穏やかな湖面。それだけで落ち着く光景だ。東京から2時間ほど乗ってきたにも関わらず意外と疲れもない。新たな相棒との道程を十分に楽しめたライドだった。
キャンプ前に訪れる静かな高揚感。
山中湖を目的地に選んだのにはもうひとつ理由があった。バイクとともに渓流釣りを楽しめるスポットが豊富にあるからだ。インペリアーレならパックロッド（釣竿）も簡単に載せられ、ひとりで楽しむ分には十分な道具を載せることができた。
キャンプ場に向かう前に食材やキャンプ道具を置いてある店へと立ち寄る。道具は全て持ってきたが、新たなものがないかつい物色してしまう。徐々に高揚感が高まっているのだなと自覚して店を出る。
キャンプ
CAMP
川のせせらぎと緑に囲まれて
過ごすヒトリだけの空間。
キャンプ場に到着すると自然が暖かく迎えてくれるような錯覚に陥る。ただただ静謐な空間がそこにはあり、自分もそこへと溶け込んでいくような……。インペリアーレを河原に停めて荷解きをする。テントを素早く組み立て、身なりを整える。
川へと向かってルアーを投げ入れているとバイクに乗っていた時とは異なる心地よさがある。バイクが“動“であれば、今は“静“だ。日々を過ごす上でどちらも重要なものだ。それを今日1日で両方ともバランスよく体感できたことは貴重なことだった。
夜の帳が下り始めてルアーを川面から引き上げた。テントへと戻り火の準備を始めて、釣れた川魚を串刺しにして炙り、そして食べる。ひとりで淡々とこなすだけだが、不思議と充足感がある。
小冒険。このバイク旅を思いついた時にふと心に浮かんだ言葉だ。この歳になってから、すっかり忘れていたひとりでの時間の過ごし方。それを取り戻すために少しばかり羽を伸ばしたかったが、いつも踏ん切りがつかなかった。今回、そんな弱気だった背中をそっと押してくれたのは新たな相棒を手に入れたからに違いなかった。行動範囲を飛躍的に伸ばしてくれて、否が応でもひとりにならざるを得なくする存在だ。暗闇を明るく照らす力強い火を見つめながら、そんなことを不意に思う。
時間と空間。かつての自分への回帰。
今回訪れたスポット＆ルート
山中湖パノラマ台
山梨県南都留郡山中湖村平野
インペリアーレ400
IMPERIALE400
ベネリのインペリアーレ400は、時代を遡りマルケ州で生まれたブランドの壮大な歴史を利用して、夢の中でしか味わえなかったクラシックでエレガント、そして情熱的なモーターサイクルを提供します。レトロな外観とシンプルさ、一方でパフォーマンスと信頼性の点で完全にモダンな、1950年代名車Benelli-MotoBi Imperialesの精神的な後継者は、鋼のダブルクレードルフレームにしっかりと保持された、全く新しい空冷4ストローク単気筒エンジンを備えています。「インペリアーレ400」はまさにオープンロードの本質です。
