なぜ20mmなのか
リアサスペンションとは
なぜエフェックスのローダウンキットは、多くの車種でローダウン量「20mm*」を採用しているのか。
その理由をお伝えする為に、まずは「リアサスペンション」についてお話しさせてください。
「リアサスペンション」とは、「リアショックアブソーバー」だけでは完結いたしません。
スプリングやダンパー以外にも、リンクロッド、リンクプレート、スイングアーム、そして各部品の取付位置
といった様々な要素が絡み合い、その車両の特性・乗り味が決まります。
車両メーカーは「乗りやすくて、楽しいバイク」、言ってみれば 「足つき性」と「運動性能」を非常に高次元な領域でバランスさせています。
しかし、ローダウンをすることでそのバランスを極端に崩してしまうと、そのバイクは途端に「乗りにくくて、楽しくないバイク」になってしまいます。
(*車種によってはローダウン量20mm以外の設定もございます。)
足つき性と運動性能のバランス
エフェックスのローダウンキットは、リアショックアブソーバーに接続されているリンクプレートやリンクロッド、スプリングそのものを交換することで、
バイクのシート高を下げ「ライダーの足つき性を向上させる」パーツです。
ただし、シート高は「下げれば下げるほどいい!」・・・というわけではありません。
もちろん、「シート高を下げる」という事だけ考えればいいのであれば、いくらでも下げることは可能です。
しかし、先に述べたように、ローダウンは度を超すとそのバイクのバランスを崩してしまい、「乗りにくくて、楽しくないバイク」になってしまいます。
具体的には、旋回性の低下や、前後の荷重バランスが狂いフロントタイヤのグリップ低下など、車両本来の運動性能を損なってしまったり、
フルストローク時にシートカウルとインナーフェンダーの干渉といった危険性も出てきます。
エフェックスのローダウンキットは、純正の乗り味を悪化させないよう、スタンダード車両のリアサスペンションの特性を分析し、
「サスペンションの動きを活かすこと」を前提に開発をしています。
リアサスペンションがストロークした時の特性をローダウン時に再現できるようレバー比の過渡特性を設定し、
ローダウンによる車体ディメンションやフロントサスペンションへの影響も検討することで、
フロントサスペンションを調整しなくても車体のバランスを大きく崩さない。
そんな「楽しく乗れるギリギリ」を攻めて出てきた数値が「20mm」でした。
(※車両ごとにその特性は異なりますので、ローダウン量20mmの設定ではない商品もございます。)
プロトとしてのローダウンへの回答
バイクに楽しく乗る為に、バイクの持つ「運動性能」は極力落としてはいけない。
しかし、「足つき性」も、運動性能に負けないくらい重要な「性能」であると考えています。
いくら運動性能が高くて乗り味の楽しいバイクであっても、足つき性が悪いことでバイクに乗るたびに不安を感じながら乗っていては、
それは本当に心から楽しめていると言えるのでしょうか。
そもそも、「足つき性」が悪い事が理由で、乗りたいバイクに乗ることをあきらめてしまっているライダーの方もいらっしゃるかもしれません。
安心して足をつける。楽に取りまわせる。落ち着いて交差点を曲がれる。
心に余裕ができることで、より周囲の交通状況に気を配ることも出来ます。
なぜ20mmなのか。
その答えは...。
「乗りたいバイクを、あきらめない」「乗りやすくて楽しいバイクも、あきらめない」
プロトが提案するエフェックスのローダウンキットは、そんなライダーにこそ、選んでいただきたい商品だからです。
「乗りたい」も「楽しい」もあきらめたくない。
プロトが提案するエフェックスのローダウンキットは、そんなライダーの夢を叶えます。
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