TOPレースレポート>2009.10.17~18 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第6戦 スーパーバイクレース in もてぎ

MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第6戦 スーパーバイクレース in もてぎ


2009年の全日本ロードレース選手権シリーズも大詰めの今大会、JSB1000クラス出口選手が今シーズン最高位の8位を獲得!

ツインリンクもてぎ(1周:4.801km)
10/16(金) 合同スポーツ走行
10/17(土) 公式予選
10/18(日) 決勝レース
        土日来場者数 16,300人

今シーズンも、今回のもてぎを終えると最終戦 鈴鹿MFJ-GPを残すのみとなる。大詰めの今レースにPLOT FARO PANTHERAの3人のライダーも全力で挑む。


合同走行
天候:曇り時々晴れ コースコンディション:ドライ

各クラス、午前と午後に1回ずつの計2回走行を行った。事前テストが台風の影響により悪天候だった為、各ライダーはドライコンディションに合わせた調整や確認をしながら走行して予選、決勝に備える。

<ST600> #11 寺本選手 #33 深津選手
寺本選手はドライの感触を確かめながら様々なセッティングを試み予選に向けて準備を進めた。午前のベストは1'59"660、午後は1'59"190で52台中18番手。深津選手はGSX-Rでドライコンディションのもてぎを走行するのは初となる事から、精力的に周回を重ね作戦を練る。午前のベストタイムは2'02"283だったが午後はタイムアップして2'00"813、32番手となった。

<JSB1000> #48 出口選手
午前のベストが1'54"344、午後は1'54"208とややタイムが上がらなかったが出口選手は午前中からエンジンの僅かな違和感を感じていた。午後の走行でも同様な感覚が残り、チームはエンジンの交換を決断して作業を行い明日の予選に備える。


予選
天候:曇り時々晴れ コースコンディション:ドライ

<ST600> #11 寺本選手 #33 深津選手
予選はA組とB組に別れ、各組が午前と午後の2回の走行で予選が争われる。まずはA組の深津選手が午前の予選を真っ先にコースインしてタイムアタックを開始する。ベストは4周目にマークした2'00"207で出走26台中の15番手となる。午後は序盤を午前使用したタイヤで走った後、新しいタイヤに交換してアタックすると2'00"064を記録する。走行ごとに着実にタイムを縮め総合順位は33番手で決勝へと駒を進めた。寺本選手は午前予選3周目から1'58"秒台に入れ一時はB組3番手に上がると、後半は午後に向けセッティングに時間を使い順位は出走25台中10番手。午後の予選は途中でタイヤを交換して猛然とアタックするとラストラップにベストの1'58"193を叩き出した。トップタイムの#705黒川選手とは1.2秒の差だが、僅かなタイム差に多くのライダーが毎回ひしめき合うST600の予選総合順位は18番手となった。

<JSB1000> #48 出口選手

今回も予選はノックアウト方式が採用される。まずは第1セッションの6周目に1'52"990をマークして昨日より大きくタイムアップ。40分あるこのセッション時間を後半は調整や確認に使いながら11番手で続く第2セッション進出を決める。15分の第2セッションでは4周目に出した1'52"784の12番手タイムで第3セッションに勝ち残る。12分しかない最終第3セッションは新品タイヤを投入してタイムアタックを開始すると3周目に第1、第2セッションを上回る1'51"715のタイムを記録してみせた。昨日の午前と比べ3秒近く縮めたタイムで決勝のスタートは11番グリッドを獲得した。


<ST600> #11 寺本選手 決勝結果:17位
             #33 深津選手 決勝結果:29位

出走40台、周回数15周で争われる決勝レースはオープニングラップから3台が転倒する荒れた展開となる。各ライダーのタイム差も僅かなだけに接近戦を繰り広げる中、寺本選手は10台以上の第2グループで深津選手は後方集団で序盤を走行する。6周目の4コーナーで再び転倒のアクシデントが起こるとコース上にマシンが残ってしまいレースは赤旗中断となった。これにより周回数10周の第2レースが行われる事になり慌しく準備を整え再度グリッドに付く。そして第2レースがスタート、しかし今度は1周目に同じ4コーナーでハイサイドによる転倒が発生、避けようとした4人のライダーがコースアウトしてしまう。その4人の内の1人が寺本選手だった。グラベルに避けたところで転倒し、すぐにマシンを起して再スタートしたがレースはまたも赤旗中断となってしまった。

第2レースのやり直しを他のクラスのレース終了後となる午後4時頃からの開始が予定されたが、後のJSB1000クラスの決勝でも赤旗中断がありタイムスケジュールは更に遅れ、日没時間も迫った事からST600クラス第2レースのやり直しは中止が決定された。そして第1レースの僅か5周終了時点の順位が正式結果となり寺本選手が17位、深津選手は29位というライダー、チームにとっても非常に残念な結果となった。

<JSB1000> #48 出口選手 決勝結果:8位

スタート前のサイティングラップで優勝候補の#5秋吉選手が転倒し、ST600決勝レースに続き波乱を感じさせた。スタート直後の1周目にも2台が転倒し波乱は続く。出口選手は1周目を#77井筒選手のすぐ後ろを10位で通過すると2周目に前に出て9位で3周目に入る。しかし後から追い上げてきた#10徳留選手に5周目にかわされ順位を10位に下げる。出口選手も喰らい付くが徐々に差が広がりつつあった9周目に#10徳留選手もV字コーナーで転倒を喫してしまう。出口選手9位で12周目を走行していると後方のライダーがビクトリーコーナーで転倒してコース上にオイルが残っていた為、レースは赤旗中断となり第2レースが行われる事になった。周回数は9周で第1レースの11周終了時点の順位、9番手から出口選手はスタートを切る。1周目を10位で通過、3周目に8位を走行していた#77井筒選手がオーバーランした間に9位となった出口選手は4周目を第2レースベストラップで8位の#56高橋選手に迫り出す。第2レース開始前にセッティングを変更した事が功を奏しペースを上げる事に成功、5周目からはテールtoノーズの息詰まる展開が続く。そしてファイナルラップ、出口選手は狙っていたV字コーナー進入で#56高橋選手のインに入ったが前に出るには僅かに及ばず残念ながら9位のチェッカーを受けたが、その走りは見応え十分のものだった。
レース終了後、上位選手のマシンに失格のペナルティーが科せられ出口選手の正式結果は8位に変更された。

出口選手コメント(JSB1000)
予選:11位/決勝:8位
事前にドライコンディションで全く走れていなかったので、正直なところ最初は不安でした。しかし各メーカー様のご協力やチームスタッフの夜遅くまでの作業などたくさんの方々からの助けによってレースを戦う事が出来ました。走行を重ねるたびにマシンの状態が良くなっていった過程は内容の濃い充実したものでした。残るは最終戦の鈴鹿のみになりましたが、今まで応援いただいた全ての皆様のご厚意に応えられるように精一杯の走りをしたいと思います。応援、宜しくお願い致します。

 

寺本選手コメント(ST600)
予選:18位/決勝:17位
最終結果が5周で決まるという今までに無く短い決勝レースの17位という結果は予選順位が良くなかった事が大きく影響してしまいました。第1レースはこれからという時に赤旗で中断になり、第2レースも走らずに終わり非常に残念です。次の今シーズン最終戦となる鈴鹿を悔いの残らないレースにする為にテストや練習、予選も含めて全力で取り組んでいきます。今回も多くの方からの応援、ご協力本当にありがとうございました。次戦、頑張りますので宜しくお願いします。

 

深津選手コメント(ST600)
予選:33位/決勝:29位
最終戦 鈴鹿への出場権を得られる最後のレースだったので気合を入れて走ったのですが、赤旗中断によって僅か5周で終わった第1レースの順位が最終結果という気持ちのはっきりしない終わり方になってしまいました。バイクのセットアップも決勝に向けて良くなっていたので、しっかりとレースを走れずとても残念です。これもレースとしっかりと受け止めて今後に活かしたいと思います。今回もいろいろな方に応援していただいてうれしかったです。本当にありがとうございました。


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