Contents
1,ハーレーカスタムといえばバンスアンドハインズ!
2,バンスVO2エアクリーナーシリーズ
┗ VO2という名前の由来
┗ VO2のこだわり①:整流機構 Force Velocity Stack
┗ VO2のこだわり②:ハードウェア
┗ VO2のこだわり③:洗浄可能なフィルターエレメント
3,VO2エアクリーナーラインナップ解説
┗ プレーン型
┗ カゴ型
┗ エックス型
┗ 90度型
4,レインカバーもオプション設定あり
5,適合車種について
6,まとめ
こんにちは。輸入商品課のもりおかです。
ハーレー系パーツの担当となり1年が経ちまして、社内の先輩やメーカー、お客様とお話しして少しずつですが、知識も付いてきたのかなと感じています。
最近仕事をしていて、バイク初心者の方でもハーレーに乗っている方が多いと感じています。僕の勝手な想像ですが、「ハーレーは玄人のバイク」というイメージを持っていました。バイクに初めて乗る方でも直感的に「カッコいい!」と思わせるのはさすがハーレーだと思います。ちなみに僕はXL883Rにいつか乗りたいなと想っています。
ハーレーカスタムといえばバンスアンドハインズ!
さて今回は、ハーレーカスタムでは定番中の定番、バンスアンドハインズ社のパーツについて書きます。バンスアンドハインズ(よく「バンス」と略されます)はアメリカ・カリフォルニア州の歴史あるメーカーで、特にVツイン向けマフラーなどのエキゾースト系パーツで名を馳せています。
また、ユーザー個人でもスマホアプリで感覚的に燃調チューニングができるチューニングデバイス「Fuelpak(フューエルパック)」も有名です。
そんなバンス商品の中でも今回は、初心者の方でも気軽にDIYカスタムできるエアクリーナーキットについてご紹介します。
今年からバンスはエアクリーナーにかなり力を入れており、急速にラインナップを増やしてきました。様々こだわりポイントがありますが、種類が半端なく多いです!デザインに新旧がありますが、今回はラインナップを一つ一つ解説していきます。
バンスVO2エアクリーナーシリーズ
VO2という名前の由来
バンスのエアクリーナーは「VO2」という名前です。VO2の由来は、スポーツ科学等で使用される心肺機能を表す指標である「VO2 MAX(最大酸素摂取量)」から取っています。Volume(量)、O2(酸素)、Maximum(最大)の略語だそうです。バイクにも最大量の空気を取り込もうというコンセプトがベースにあるネーミングです。
VO2のこだわり①:整流機構 Force Velocity Stack
また、どのタイプにもバンス独自の整流機構であるForce Velocity Stackが搭載されています(Yamaha Bolt用VO2のみこの機構がありません)。今まで一部にしか付いていない機構でしたが、今年より全てのタイプに搭載されました。
写真の通り、バックプレート上の空気吸入口をラッパ状にすることで空気の流れを整えエンジン負圧による吸気を最大化するように設計されています。
VO2のこだわり②:ハードウェア
さらにボルトなどのハードウェアにもこだわりがあります。車のレースなどにも使用される米国ハードウェアメーカーARP社のボルト・ナット類を使用しており(カバーとバックプレートをボルト&ナットで締め付けるエックス型のみ)、エンジンの振動をダイレクトに受けるエアクリーナーをしっかりと固定します。ARP製ボルト類は、見た目的にも仕上げがとてもきれいで丁寧な仕事がされていると感じます。
VO2のこだわり③:洗浄可能なフィルターエレメント
コットンフィルターになっており洗浄可能で、繰り返し使用できるため経済的にも良いです。また、カバーデザインによって赤、黒、ネイビーなどフィルター色も変えており、デザイナーの美意識を感じます。
VO2エアクリーナーラインナップ解説
以下、全てのタイプを紹介していきます。とても種類が多いので選ぶのが大変ですが、ご自身にあったデザインが見つかれば有難いです。
現在VO2の中で大きく4つのベース形状があります。「プレーン型」、「カゴ型」、「エックス型」、「90度型」となります。
プレーン型
Naked(ネイキッド)
一番プレーンなタイプで、純正カバーを使用できます。純正から見た目をあまり変えたくないけど、パフォーマンスは向上させたいという方におすすめです。
また純正カバーを使わない場合は、以下のカバー単品が装着可能なので、着せ替えしても面白いと思います。
・Skullcap(スカルキャップ)
・Skullcap Crown(スカルキャップクラウン)
・Eliminator(エリミネーター)
・Stingray(スティングレイ)
スカルキャップは、オールドスクールなアメ車ホイールをモチーフにしたデザインで、クラウンはカバーに肉抜き部分があり、そこに金属メッシュが付いています。どちらもクロームとブラックの2種類設定があります。
エリミネーターとスティングレイはキットが出ていますので、次にご紹介します。
Eliminator(エリミネーター)
バンスの人気マフラーシリーズにエリミネーターというタイプがあり、そのマフラーエンド形状とマッチするようなデザインを持つアルミ削り出しカバー仕様のキットです。すでにエリミネータースリップオンを使っているユーザーにお勧めです。ブラックとクロームの2色設定です。
Stingray(スティングレイ)
クラシックマッスルカーのフードスクープから着想を得た、流線形が美しいデザインです。近代的なハイフロースペックと、古き良き時代のデザインが融合したエアクリーナーとなります。ブラックとクロームの2色設定です。
カゴ型
Cage Fighter(ケージファイター)
レーザーカットによる高精度を持ち、余分な部分がそぎ落とされたミニマルなデザインです。「Cage=カゴ」の中で戦うという意味で、フィルターがカゴの中に入っている感じに見えます。ブラック、クローム、ステンレスポリッシュの3色設定です。
Radiant III、V(レイディエントスリー、ファイブ)
カゴ型のミニマルなデザインのバリエーションとなります。スポーク形状が放射状(Radiant)に伸びています。スポークが3本のものがスリー、5本のものがファイブとなります。どちらもブラック、クローム、ステンレスポリッシュの3色設定です。
エックス型
一番バリエーションが多いのがエックス型となります。前述した通りARP社のハードウェアを使用しており、クオリティ、意匠性、ロバスト性を併せ持つラインナップです。
Blade(ブレード)
アルミ削り出しカバーで、刃物のようなシャープな形状が上下に1本通っているデザインです。クローム、ブラック、白黒コントラストの3色設定です。
Rogue(ローグ)
アルミ削り出しカバーで、上部フィルターのC字形状が印象的です。ちなみに「ローグ」とは「悪者」という意味です。個人的にはスターウォーズのデススターを彷彿とさせます。ブラックとクロームの2色設定です。
X、America(エックス、アメリカ)
X字形状が印象的なアルミ削り出しカバーです。エックスとアメリカはベースが同じで、アメリカは文字通り星条旗の装飾が施してありキャプテンアメリカ感が出ます。エックスはクローム、ブラック、白黒コントラストの3種類、アメリカはクローム、ブラックの2種類設定です。
Insight(インサイト)
一番新しくかつ異色なデザインを持つインサイト。ポリカ製クリア上面カバーを使用しており、吸気機構の内部が透けて見えるデザインとなります。「Insight」は、複雑なものを理解・認識するという単語なので、ネーミングにもセンスを感じる一品です。クローム、リンクルブラック、白黒コントラストの3色設定となります。
90度型
Falcon(ファルコン)
以前にもバンス製90度型が販売されていましたが、Falconは最新型の90度デザインです。先端傾斜形状を持つ大型フィルターが吸気効率をアップさせます。純正90型フィルターは22年ミルウォーキーエイト117車両にのみ搭載されていますが、それ以外の車両にもプレミアム感のある90型フィルターへカスタム可能です。
さらにFalconを特徴づけているのがカラー設定です。クロームとマットブラックに加え、綾織カーボンとフォージドカーボンがあります。カーボンの軽量性と特異な外観を併せ持つユニークなエアクリーナーです。
また、ブリーザーボルトを採用し構造的にもすっきりとした設計となっています。
レインカバーもオプション設定あり
ハイフローエアクリーナーはより多くの空気を吸うように設計されていますが、フィルターが露出しているため雨や粉塵にさらされることになります。そのためバンスでは、専用レインカバーの設定がありますので安心です。
ベース形状によりレインカバーの形状が異なるので、ご自身のタイプにあったレインカバーを選択してください。
適合車種について
ここまで現在販売されている全種類のエアインテイクキットを解説してきました。さらにこれに適合車種のバリエーションが加わるため、品番数がとても多くなります。
適合車種は、ミルウォーキーエイト、電スロツインカム、ケーブルスロットルツインカム、スポーツスターで大方区分できますが、ピンポイントでこの車種には適合しないなど例外もありますので、ご購入の際迷った場合はプロトまでお問い合わせください!
適合情報含むプロト公式バンスエアクリーナー商品ページはこちら
キットを買って非売品グッズをゲットしよう!
プロトオンラインでバンスのエアクリーナーキットをご購入頂くと、先着20名様に非売品のTシャツもしくはキャップをプレゼントさせていただきます!詳しくは、こちらのキャンペーンページをご覧ください。
なくなり次第終了となりますので、お早めにご注文ください!
まとめ
種類がたくさんあり選ぶのが大変ですね…。ただ、パーツ選びの最中もどれが自分の車両にぴったりなのかを考えるのも楽しいですよね!エアクリーナーはエンジンパフォーマンスにとって非常に重要なパーツなので、カスタムエアクリーナーを検索する際にこの記事を参考にしていただければ有難いです。
バイクカスタムはどのパーツもそうですが、決して安価なものではありません。バンスのエアクリーナーについて言えば、他のメーカーのエアクリーナーと比較しても高額となります。高額な理由は、前述した通りレース仕様のハードウェアを使ったり、削り出しカバーを使用したりハイパフィーマンスを追求していることに含め、「米国製造」にこだわっていることが大きいです。
悪く言うつもりはないですが、低コストを求めて他国にて製造・部品調達が主流で、メーカーとユーザーの間の妥協が市場には存在します。品質的にも拠点間の距離があるとハンドリングが難しくなります。
そのような状況に一石を投じるような、自国のメーカーや製造に誇りを持ち販売するバンスアンドハインズ社の姿勢に僕は好感を覚えますし、そのようなメーカーの製品を、お金を出してでも使いたいと思います。
移り変わりが激しく、製品寿命も短くなっている中、長く満足して大切にできる製品が求められる時代が来ることをバンスは見据えているかもしれません。
今回は、ここまで。走り出せばそれは、ツーリング!