昨年19年ぶりに復活させようとしたクルマの中から、またまた珍品パーツが出てきたのでご紹介したいと思います。【前回の珍品パーツはこちら】
今回ご紹介するのは、ハイスロットル(ハイスロ)です。
ハイスロといってもバイク用ではありません。
バイク用ではお馴染みのハイスロですが、今回はクルマ用のハイスロです。
といってもいまいちどんなモノなのかピンとこないと思うので、簡単にご紹介したいと思います。
至ってシンプルですが、装着するとこんな感じです。
◆表面から
◆側面から
◆裏面から
文章でぐだぐだ説明するよりも、実際の画像の方が早くてわかりやすいっていうもんですよねぇ。
よってこれは今時主流の電子制御でのスロットルコントローラー(スロコン)ではありません。
クルマ用といっても機械式のハイスロなので、ワイヤーケーブルを介してスロットルを開閉していた時代のモノとなります。
ところでバイク用のスロコンて、何で出てこないんでしょうね?
・バイクは転倒するリスクがあり危険だから?
・防水性や防振性、耐熱性の問題? 対策すればコストUP?
・そもそも需要少ないから?
バイクもどんどん進化し、今や小排気量のクラスでも電子制御スロットル(スロットル・バイ・ワイヤ)がされています。
車両側の装備でモード変更も可能だから不要とも考えられますが、単にハイスロ化だけでなくよりマイルドにロースロ化したい人や、クルーズコントロール機能を電子制御での追加する快適装備としてそろそろあってもいいんじゃないかと思いますが、結局耐久性とそれなりに高額になってしまうのでしょうか、やっぱり価格次第ですよねぇ…
話題がそれていまいました、本題に戻ります。
そして素材はアルミ削り出しの鮮やかなブルーアルマイト仕上げで、エンジンルームのワンポイントになります。
機能以外にも見た目のワンポイントも、やっぱりコレって大事ですよね。
(ボンネット開けなければ見えないのに、なんてヤボなことは言わないで下さい。)
この商品の機能としては、
アクセルのストロークをショート化する事で『ダイレクト感・レスポンスが大幅にUP』
とうたわれております。
取付は、純正スロットルプーリーと交換するか、又は純正プーリーにかぶせてワイヤーをかけなおすだけのボルトオン装着ですが、今回の車両は純正プーリーに重ねて装着しワイヤーをかけなおす仕様でした。
純正プーリーに重ねて装着する為、スロットルプーリーの厚み分ワイヤーの固定位置がオフセットしてしまうので、ワイヤーを固定部分もナットを緩めスライドさせて固定位置を変更します。
◆当時のラインナップは
※当時の商品パッケージからの引用 あくまでも当時のラインナップです。
それなりの時代の車種なのですが、なんとどうやら一部の車種については今でも販売されている模様です。
実は今回のハイスロ装着にあたりひとつ疑問がありました。
ノーマルより約80%アクセルのストロークがショート化されている様ですが、という事はアクセルをベタ踏みした時にアクセルペダルが底づきする前に全開になる為、アクセルワイヤーもろもろに負荷がかかるのではという疑問が…
バイクのスロットルは手の力ですが、クルマは足で踏む力。手と足どちらの力が強いなんて簡単な話です。ワイヤーやタイコ、スロットルプーリーにかかる負荷はほんと大丈夫なのかと気になる所ですが、結果的には不要な心配でそこは大丈夫でした。
ちゃんとアクセルペダルストッパーが同梱されていました。
(但しアクセルストッパーといっても、純正のアクセルストッパーにφ6mmの穴あけ加工が必要で、M5ボルト1本とM5ナット2個で調整しながらの取付ですが)
あ そうだ思い出した!
この純正のアクセルストッパーにφ6mmの穴あけ加工というのが面倒で、結局取付を後回しにした結果今まで装着しないで忘れてしまいそのまま放置状態、そして20年ぶりの発掘に至った訳でした。
そして、アクセルペダルの奥のフロアでの取付状態はこんな感じです。
ノーマル比約20%分ボルトの頭が手前に
これでアクセルペダルをベタ踏みしてもストッパー(ボルトの頭)にあたるので安心です。
そもそも今時アクセルをベタ踏みする事自体あまりというか殆ど無いのですが…
最後に装着後のインプレですが、ごめんなさい今回はやめておきます。
フィーリングパーツなので人によって期待値も効果の感じ方も様々ですから。
個人的にはコントロール性がどうだこうだよりも、バイクもクルマも、手でひねるのも足で踏むのも必要最小限での動作の方がいいと思っていて、今回は忘れ去られていたパーツなのでタダ同然だと思えば今の所大満足です。仮に期待したイメージと違ったとしても、その現実を受入れてなるべくパーツ交換後も楽しむ様にしたいと思っています。もちろん安心で安全の範囲内ですが。