皆さん、こんにちは。プロトツーリング部のO吉と申します。
少し涼しくなってきてバイクを乗るのが気持ちの良い季節の秋がやってきましたね。皆様どのぐらいの頻度でバイクに乗ってらっしゃいますか?毎日?毎週末?隔週?月イチ?
これから秋が来て冬が来ると、どんどん気温が下がっていきますがバイクに乗る頻度が少なめのかたは久々にバイクに乗ろうと思ってセルスイッチを回したら、きゅるきゅるきゅる…きゅ…る…きゅ…じじじじとなりエンジンはかからずセルも回らず、バッテリーが上がってた!なんて経験をされたかたも少なくないのでしょうか。
一般的にはバイク用のバッテリーの寿命は環境と使用方法にも寄りますが2~3年の寿命と言われています。しかし環境と使用方法でバッテリーの寿命は大きく変わってくると言われています。
バッテリーの寿命に対して悪影響な状況というのが、充電量が少ない状態や空っぽに近い状況で放置することです。バッテリーは満充電に近い状況で保管できるのが理想とされています。…がバッテリーは自然放電というものをするので一度満充電にしておいても時間が経過するとどんどん充電量は低下してしまうんです。
またバッテリーと気温の関係も重要です。一般的なバッテリーは気温25℃前後がもっとも性能を発揮すると言われており、そこから気温が10℃下がることに気温25℃を100%とすると約10%づつ性能が低下すると言われています。ですので気温0℃ですと新品の性能100%のバッテリーでも75%ほどの性能しか出せない事になります。これが冬の気温の低い時期にバッテリー上がりがよく起こる理由のひとつです。充電量が不足しているバッテリーのままで冬の気温の低い季節に入ってしまうとてき面にバッテリーの性能は下がってしまう訳です。
じゃ、どうすればいいの?となりますが、やはりコレは一度乗り終えたら都度、充電する、満充電を維持するというのがバッテリーの寿命を最大限活用するためには有効な手段となります。特に月に数回しか乗らないライダーのかたなどは自然放電でかなりバッテリーの充電量が減るでしょうから、乗る頻度が少ないかたこそバッテリーの維持のための充電を強くおススメします。
とは言えバイクを乗り終えたあとにそのたびにバッテリーの収納場所まで辿り着いてクリップで繋げて、充電する…というのはなかなか面倒なんですよね。(車輛によってはなんでそんなに面倒な位置にバッテリーが収納されているのかっていう設計の車輛もありますしね…)そういった皆様のために今のバッテリーチャージャーには車体のバッテリーと繋げたままにして充電の際のアクセス性を良くする配線が含まれているものがあります。そういった便利な配線を使用してバイクに乗り終わったら簡単に維持充電の接続が出来るように、今回は弊社商品の「PGR0046 フルオートデジタルバッテリー充電器」と「Kawasaki Ninja ZX-25R」を題材に【乗らない時はガレージの中で簡単ワンタッチ接続、維持充電仕様でバッテリー長持ち大作戦】を行う模様をお届けしたいと思います。
今回、題材で例として使用するのが弊社、プロト製「PGR0046 フルオートデジタルバッテリー充電器」です。ここから画像多めになります。
使用するのは同商品に含まれる「バッテリー直接接続(車輛取付用)」配線です。
Ninja ZX-25Rのバッテリーはシート下に収納されていますのでタンデムシートをまず取り外します。シートカウルの下にキーを差し込む場所があるので、そのキーを操作してタンデムシートの固定を開放します。
次にメインのシートを取り外します。メインシートは取外しのためのスイッチとなるループがあるので、それを引っ張りメインのシートの固定を解除します。
ようやくバッテリーとご対面です。バイクに乗り終わった都度、バッテリー充電をしようとすると、この工程が毎回必要になる訳です。それはちょっと面倒だな…と思われるかたが多いかと思います。そこでバッテリーに直接接続する配線を取付いたしまして、すぐアクセスできる箇所に充電用のコネクタを持ってくるのが今回の作戦です。
先ほどの「バッテリー直接接続(車輛取付用)」配線をタンデムシートの下側を這わせます。
バッテリーの端子を取り外します。メインキーがオフになっていることを確認して、(-)マイナス、(+)プラスの順番で取り外します。取付けするときは逆に(+)プラス、(-)マイナスの順番で取付します。
(-)マイナス、(+)プラスの両端子の取外しが出来たら、先ほどタンデムシートの下から這わせた「バッテリー直接接続(車輛取付用)」配線をバッテリーへ接続します。取付するときは取外しの逆の順序で(+)プラス、(-)マイナスの順番で取付します。
「バッテリー直接接続(車輛取付用)」配線を元のバッテリー配線と共締めして取り付けします。このときにメインシートを取り付けた際にメインシートで配線が潰されない、断線の可能性がないか確認して配線の位置を決めます。
この「バッテリー直接接続(車輛取付用)」配線をバッテリーに接続しておいて車輛のアクセスしやすい箇所にコネクタを設置すると簡単に充電が可能となります。
「バッテリー直接接続(車輛取付用)」配線のコネクタには防水キャップが付いていますので使用していない時はキャップをしてショートすることを防ぎます。
Ninja ZX-25Rでは作業の一例としてタンデムシート下に「バッテリー直接接続(車輛取付用)」配線のコネクタを設置しましたがアイデア次第でもっとアクセスが良い場所に設置することも可能だと思います。また、Ninja ZX-25R以外でも考え方としては大体同じでしてバッテリーに「バッテリー直接接続(車輛取付用)」配線を接続して充電コネクタをアクセスしやすい箇所に設置すればバイクを乗り終わった時、ガレージ等にしまった時にすぐワンタッチで維持充電を開始することが可能です。
特に乗る頻度が少ないかたはガレージ保管をしている間は「PGR0046 フルオートデジタルバッテリー充電器」の維持充電機能を利用して、走り出すときはいつもバッテリー満充電!という状態にしておくことがバッテリーの寿命を最大限活用する観点からもおススメです。車輛によってはかなり高額になるバッテリーですから長く大切に使いたいものですよね。ちなみにこの「PGR0046 フルオートデジタルバッテリー充電器」はリチウムイオンバッテリーには使用出来ませんのでご注意下さい。
最後までご覧いただきありがとうございました。また次回の記事でお会いしましょう。