70台を超えるベネリが箱根に集結|新生ベネリ初のファンミーティング開催【インサイドレポート】Japan Benelli Day 2023
1911年にイタリアペーザロで誕生したモーターサイクルブランド「BENELLI(ベネリ)」。かつてコンペティションの世界を席巻、また世界初の6気筒エンジン搭載車を市販するなどその先進性で名を馳せた名門が欧州で復活を遂げてから数年後・・・
100年以上の歴史を持つベネリはイタリアの伝統ある5大ブランド(チンケ・グランディ)にも数えられる名門。
コンペティションの世界でも名を馳せたベネリ。当時の世界最高峰「マン島TTレース」制覇など数々の偉業を成し遂げました。
11月に開催された世界最大規模の二輪車ショー「EICMA」での広大なベネリブース。
コロナ禍真っただ中の2021年春、我々プロトが輸入元となり「新生ベネリ」としてイタリアの古豪が遂に日本への再上陸を果たしました。そして上陸から三年目の今年2023年、ブランドロイヤルティーの高まりにあわせ開催したファンミーティング
名付けて「Japan Benelli Day 2023」
「ベネリオーナー=ベネリスタ」への感謝とさらなるブランドの発展を目指し初開催となったイベントの模様を、広報担当「中の人」がレポートします。
記念すべき第一回の会場は「バイカーズパラダイス南箱根」
関東・中部圏では定番のツーリングスポットである伊豆箱根エリア。その中でも有名ツーリングロードが集まるハブともいえる要所に位置するバイカー達の楽園。▶バイカーズパラダイス
ターンパイクや湯河原パークウェイ、伊豆スカイライン、有名ツーリング・ドライブルートが集まる好立地。モーターサイクル文化の発信基地でもある。
バイカーズパラダイスの名物?超個性的なトイレ
今回は現地でのオーナーミーティングや試乗会開催の他、会場までの移動行程もツーリングとして楽しみたかった。モーターサイクル文化の発信基地的な顔も持った施設で我々二輪業界には敷居を低くご対応いただけることもあって、イベントの開催地として最高の施設なんです。
開催日は9月11日
例年にない酷暑に見舞われた2023年。まだまだ残暑が厳しい時期ですが、標高の高いバイパラは快適(だろう)と期待して。台風シーズン突入ということもあり、天候の不安がギリギリまで付きまといましたが無事!開催とあいなりました。
富士山が見えてるの分かりますか?
イベント開始は10時ですが、我々スタッフは準備もあり早朝に現地入り。おかげさまで快晴!デス
右も左も分からず、とりあえず気持ちと勢いで企画したこのイベント。ご参加いただくベネリスタへプレゼントをご用意していたこともあり、参加を事前申込制とさせていたことである程度参加者の目星はついていたけど、「本当に人が集まるのか???」この時点でもかなり不安でした・・・
メインブースの設営を終えたころから徐々にベネリスタがご来場
「アヤシイ雲」。山頂付近ということもあって天候が目まぐるしく変わります。イベント開始時刻が近づくにつれ一台一台ベネリが増えていく。
先に到着されたのは「ソロツーリング」の方々。今回、アンテナショップ「ベネリ東京練馬」と千葉県松戸市のベネリ取扱店「モトショップ クロニクル」さんが大規模なオーナーツーリングを企画してくれました。2団体あわせて総勢40台超がツーリングしながらバイパラを目指しています。
「そろそろ着きまーす」とツーリング同行スタッフから連絡をもらい、「コッチから来る(よね?)」という場所にカメラマンさんとスタンバイすること数分後・・・
お!?あれは
キタ!キタッ!!キターッ!!!
途切れることのないベネリ達。壮観。
これにはホントに感動。
皆様お疲れ様でした
果てしなくベネリ。真ん中に写るキャノピー付きのスクーターもベネリなんですよ(ルノーにOEM供給したスクーター「フルタイム」)。
事故やトラブルもなく皆様到着
ベネリ東京練馬、クロニクルのスタッフさんはツーリングの企画、また当日は大人数の引率ありがとうございました!
長旅お疲れ様でした。
最終的には70台を超えるベネリが集まりました
ベネリスタのお友達など他メーカーの車両で参加された方も合わせると100台に到達する規模。まだ上陸後日の浅いブランドということを考えると初開催でこんなに集まってくれたことに驚き&感動そして感謝!!出席率メチャクチャ高かったのでは?皆様の「ベネリ愛」をヒシヒシ感じます。
広大なバイカーズパラダイスの一角をベネリが占める
さて、「Benelli Day ツーリング」には番外編もございまして
これ、前日です。
プロト本社にて。
我らが「プロトツーリング部」メンバー2名と有志2名でバイパラ目指して一泊キャンプツーリングです。もちろん、YouTube撮影も。
出発時の愛知は真夏の陽気。ちなみに最奥の赤いTRK251はナント愛媛から参加。松山市のベネリ取扱店「バイクハウス阿部」スタッフの「持ってるオトコ」新田さん。業務の後、雨も降る中夜通し走って愛知に到着。キャンプ場までをゴールとすると、この時点で行程の半分以上を余裕で突破。お疲れさまでございます。
この後、途中合流で2名のベネリスタが加わり愛知組は総勢6名で宿泊地の朝霧ジャンボリーオートキャンプ場を目指します。
いち早くベネリデイステッカーを貼り付けて、さぁ!出発!!この時点では、後に訪れるヨモヤヨモヤの展開も知らず(笑)
静岡県へ入ったあたりからでしょうか?何だか雲行きが・・・
新東名高速道路の清水PAにて。もう既にちょっと降られてます(笑)
東へ東へ、進むほどに天候は悪化し
キャンプ場手前の道の駅ではこんな感じ。事前の予報では雨なんてなかったはずだけど・・・
見事に撃沈
キャンプ場到着。朝霧ならぬ夕霧で視界悪し。
出発地点のプロト本社までが既にロングツーリングだった新田氏。眼が死んでます・・・
ある意味「不自由を楽しむ」これがモーターサイクルやキャンプの醍醐味!いい思い出になったんじゃないでしょうか。(完全に他人ごとデス)
そんなこんなで洗礼を浴びてしまった愛知組ですが、
翌日の朝霧高原は見事に快晴!富士山も綺麗に見えてる
ここからベネリ東京組と合流し会場へ向かいましたとさ。
そんな波乱万丈、当日の様子はプロトツーリング部のYouTubeチャンネルでご覧ください。
動画はコチラから
さてさて、話を戻しましょう
到着したベネリスタはこちらで受付
この日のために制作したプレゼントのお渡し。そして「記念Tシャツ」をイベント限定プライスで販売。
ご来場いただいたベネリスタへは、我々広報チーム、ベネリの商品担当部門や直営ショップスタッフ、そして取扱店のスタッフ様にもご協力いただき対応させていただきました。
スタッフ一同「ベネリスタをおもてなしするぞ!」
と同じベクトルで取り組めたイベント。普段オーナーさん達と接する機会の少ないメンバーにとってもスゴク刺激になったと思います。お客様からご支持いただけることが、我々のモチベーションの糧。
当日プレゼントしたノベルティー。イベントロゴを入れたサーモマグとステッカーセット。
そして記念Tシャツ。こちらはプロトオンラインストアで現在販売中です。サイズはXS~XL。ゼヒ!▶Japan Benelli Day 2023 Tシャツ 販売ページ
当日はオーナーミーティングの他、ベネリのフルラインナップ試乗会も開催
違うモデルも体感してみたいベネリスタはもちろん、ベネリにご興味いただいている未来のベネリスタにも沢山試乗していただきました。
ベネリの試乗会は来年も各地で開催予定。「百聞は一見に如かず」デザイン性の高さで評価されるベネリですが、エントリーユーザーからベテランまで満足していただける高バランスの走りも魅力です。ぜひご体感ください。
風光明媚なツーリングルートで試乗できるということで、これまでとは一味違った試乗会になったのではないでしょうか。
そして、当日は
ベネリのレジェンド達もバイパラへ集結
こちらはベネリを代表する名車「レオンチーノ」。新生ベネリのアイコンモデルにもその名が受け継がれる「ライオンの仔」。1950年代初頭の一台です。
現行レオンチーノシリーズにも受け継がれるフロントフェンダーの「ライオン」オーナメント。
こちらはベネリから派生した兄弟ブランド「MOTOBI(モトビ)」の200SPLITE。通称「タマゴ型エンジン」と呼ばれるエンジンの造形が素敵。
もう一台のタマゴ型はBENELLI 125sport special。スポーティーで小粋な小排気量車がビンテージイタリアンの特徴。
そして!50代から上のバイク乗りなら知ってる人多いんじゃないでしょうか。エンジンに注目です。
ここ日本でもベネリがその名を轟かせた名車「sei」。「sei」はイタリア語で「6」の意。6気筒エンジンを搭載した初めての市販車「750sei」の後継機「900sei」です。オーナーさんはこのイベント目指して車両を整備そして車検を取得。スペシャルゲストとしてご来場いただきました。
ブランドの重厚な歴史を感じさせるビンテージ達がこのイベントに花を添えてくれました。ありがとうございます!!!ぜひ皆さんもベネリの歴史を掘り下げてみてください。よりブランドへの愛着が増すこと間違いなしです。
ビンテージベネリに関してはとっても素敵な記事がありますのでご紹介させていただきますね。
GQ Japan▶ベネリの'50年代を支えた"ライオンの仔"-珠玉のイタリアンモーターサイクル
さぁ、西から東からベネリスタが揃いました
皆さん同じブランドを愛する者として「話が合わない訳がない」ということで方々で話に花が咲く????
カスタマイズが進んだ個性的なインペリアーレ。
未来のベネリスタは将来の相棒を物色中?
オーナー同士、貴重な情報交換の場に。
125ccで頑張って箱根の山を登って来てくれたTNT125オーナーさん達。
TNT249Sのグリーンは何処にいても映える。
「よくここまでイジったなぁ」の”カスタム三銃士”の面々。
女性のオーナーも多いベネリです。
「プロトツーリング部」撮影の様子。
さぁ!存分に親睦を深めたところで来年の再開を約束し参加者で記念撮影
素敵な思い出になったかな?手前に写る自転車はモーターサイクルに先行し日本上陸を果たしていたベネリブランドのe-Bike(電動アシスト付きスポーツサイクル)。アシスト付きとはいえ、延々と激坂を登って参加してくれました。
Japan Benelli Day 2023 の企画・運営にあたったスタッフ一同。これからも各地のイベント等でお会いすることがあるかと思います。
今回の個人的ベストショット
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。ブランドのお膝元イタリアではオーナーズクラブや有志が主催しメーカーが協賛するかたちで「BENELLI WEEK」なるイベントが毎年開催されています。ベネリデイも「年一度のベネリスタの祭典」として定着させ、皆さんに楽しんでいただけるよう育てていきたいと思っています。
今回は初めての試みということもあって、至らぬ点も多々あったかと思いますが、ベネリスタのブランド愛とご協力いただいたベネリ正規取扱店様のご尽力もあって第一回として良いスタートが切れたのではないかと思っています。2024年の第二回にご期待いただくとともに、ベネリというブランドを日本でももっともっと盛り上げていけるよう皆様にもご協力いただけたらと思ってます。よろしくお願いします!
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と、これで〆たと思ったでしょ?実はオチがありまして
イベント翌日、松山に向け帰路につくこの人
・・・大雨
雨乞いが必要な時は彼を呼んだら良いと思う(笑)
このバイタリティーには敬服です(まぁ、来たからには帰るしかないんですけど)。ぜひバイクハウス阿部で新田さんに今回の土産話聞いてみてください。僕らが知らないスゴいエピソードが飛び出しそうな気がします。
見も心も削って、ベネリスタの鑑ですね!来年も待ってるよー
Japan Benelli Day 2023 の様子 YouTube第二段もご覧あれ
動画はコチラから