単なる車両用部品を、ルックスや性能でそれぞれの個性を持った存在感あふれるパーツへと一変させた会社が誕生したのは、1961年でした。
そして2021年。ブレンボは創業60周年を迎えました。進取の精神で技術革新と設計・性能の研究開発に邁進し続けた年月を経て、いまやモータースポーツ界の主役となり、持続可能性に一貫して取り組む企業となりました。
50年以上にわたり成長路線を歩んできたブレンボは、技術分野に加えてレース界や商業界でも大きな成功を幾度となく重ね、イタリア国内、そして世界におけるトップ企業に成長し、「ブレーキ」の代名詞として世界中で認知されるほどのブランド力を獲得しました。例えば1972年には、初めて全パーツをパッケージしたブレーキシステムの形での生産を開始し、モト・グッツィとラベルダのバイクに標準装備されました。また1975年には、世界初のアルミニウム製キャリパーを誕生させてF1のフェラーリに供給し、1980年代にはカーボンディスクの新規開発にも成功して供給しています。その後、株式を上場するとともに、顧客が拠点を置く各国に新工場を次々と建設。さらにはベルガモ県の郊外にキロメトロ・ロッソ科学技術パークを開設しました。電動化と持続可能性がますます進む、現代モビリティの大変革とトレンドに応えるために、最新の課題への取り組みを続けています。
2021
ブレンボ設立より60周年を迎える
2018
フォーミュラEのシャシーが「Gen2」に変更
第2世代と呼ばれるこのシャシーは、全てのフォーミュラマシンにBremboのブレーキシステムが搭載されています
2007
以後5年連続でF1の全てのレースの優勝チームは、ブレンボのブレーキシステムを使用しています
2003
本社がキロメトロロッソに移転
研究センターも同年に完成。
2000
AP Racing , マルケジーニの買収
中国「Yuejin Motor Group」およびスウェーデン「SKF」と提携
南アフリカでドイツ「Lemförder」と合弁企業を設立
スポーツカー向けカーボンセラミックディスク(CCM)の使用開始
1995
ミラノ証券取引所に上場
1993
商業車向け鋳造フローティングキャリパーの製造開始
1980
革新的なデザイン、素材を使ったアルミ製の新型ブレーキキャリパーの発売開始
このキャリパーは、その後ポルシェやベンツ、ランチア、BMW、日産、クライスラーに採用されています。
1978
MotoGPの前身であるWGPの500ccクラスのドイツグランプリで、ブレンボのブレーキシステムを使用したSuzuki RG500が初優勝
1975
フェラーリへのブレーキシステムの供給を開始
フランスGPで、ニキ・ラウダの乗るフェラーリチームが初優勝
1964
イタリア生産のディスクブレーキの販売開始
1961
ブレンボは、現在のグループ代表のアルベルト・ホンバッセイの父「エミリオ・ホンバッセイ」とイタロ・ブレダにより設立