【AFAM】アルミスプロケットのおはなし
2019年12月9日
本国担当者(元エンジニア)が熱く語っていた、表面処理”ハードアノダイズド”について
ご好評をいただいておりますAFAM アルミスプロケット、今年のEICMA(ミラノ)でのミーティングの際に、本国担当者(元エンジニア)が熱く語っていたのが、表面処理”ハードアノダイズド”について。
皆様にもご説明差し上げたく、少々長文となりますがお付き合いくださいませ。
ハードアノダイズドはハードアルマイトとも呼ばれる表面処理です。
よく耳にすることのあるカラーアルマイトと同じく、陽極酸化処理に分類されるアルミの表面に酸化皮膜を形成する処理なのですが、実はその皮膜性能や処理工程はまったく異なるものです。
アルミの表面硬度(数字が大きいほど硬い(傷がつきにくい)とお考えください)がHV100~170程度でして、これにカラーアルマイトを施した場合の皮膜硬度はHV200程度(皮膜厚さ~25ミクロン)となります。
これに対し、ハードアノダイズドの皮膜硬度はHV400程度(皮膜厚さ~70ミクロン)となり、一般的なスプロケットに使用されるスチール(C45)の表面硬度に迫ります。
また、皮膜は厚いほど表面硬度は上がるのですが、やりすぎると皮膜が割れてしまう(=耐磨耗性は悪化する)ため、ここのところのさじ加減が非常に難しく、メーカーのノウハウでもあります。
軽量・低イナーシャであることは勿論、駆動系フリクションロスの最小化をねらった高精度加工を追及するために航空用ジュラルミンの一体加工を選択し、ハードアノダイズド処理によりスチールに迫る耐磨耗性を付与したものが、AFAMハードアノタイズド・アルミスプロケットなのです。
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