【ariete】ARIフォークオイルシール素材 ”XNBR”

2020年1月30日

1970年代~現行車両に向け、最新の低フリクション・高耐久性オイルシールをラインナップ。サスペンションのリフレッシュと同時にチューンナップも実現する ariete フォークオイルシールにつきまして、その主要な材料であるエラストマー”XNBR”についてご説明いたします(いつも長文になりすみません...)

 

オイルシール素材として一般的なのが、”NBR(アクリロニトリル・ブタジエン・ラバー)”という材料 です。一定の性能と耐久性を有し、成形性とか構成に優れ、低コストであることが特徴であると言えます。
これに対し、ariete フォークオイルシールが採用しているのが”XNBR(カルボキシレーテッド NBR)”。名前は”X”が頭についただけですが、ラバーとしての特性は大きく異なります。

例えばラバーは負荷荷重に対し一定の弾性率で変形しますが、ある荷重を超えると急に伸びてしまったり、へたってしまったりしますよね。
これを”降伏点応力”というのですが、XNBRの降伏点応力はNBRの1.5倍を超えます。
また、耐摩耗性は 工業規格 D1630で定められた条件での比較において,NBRの磨耗量に対し36%の磨耗量にとどまります。

良いこと尽くめの”XNBR”ですが、成形時の温度管理がシビア、加工が難しい、そして、コストが2倍!という側面もあります。
70余年の歴史と、フォークオイルシールにとどまらない広汎なオイルシールを大量に生産しているarieteだからこそ、高性能・高耐久性素材”XNBR”を使用したフォークオイルシールをリーズナブルな価格でご提供することが可能なのです。